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「木を抱きしめる」

2021.07.18

Posted by haradarumiko

昨年、ウイルスが世界的に流行する中で、アイスランドの森林管理局が「人とハグできないなら木とハグしよう」と呼びかけていました。

東アイスランドの国有林では、雪道を除雪して、人々が他の人と密にならぬよう木にハグできる状態をつくり、森の友人(木!)と親しくなれるようにしていたようです。

森林警備隊員は、「木を抱きしめると、まず足の指先から脚、胸、そして頭の中まで感じます」「リラックスして素晴らしい気分になり、新しい1日、新しい挑戦に向けて準備ができます」とし、「木を抱きしめている間は目を閉じたり、木の幹に頬を寄せて、木の温かさと木から流れ込む自然のエネルギーを享受すること」を推奨しています。 1日5分間、どんな木でも、木をハグするだけで十分な効果が得られるとも。

参考記事、写真 出所:ICELAND REVIEW https://www.icelandreview.com/nature-travel/forest-service-recommends-hugging-trees-while-you-cant-hug-others/

これ、すごくわかります!数年前に体験した、鳥取県の智頭町での森林セラピーを思い出しました。森の中に入って、たくさんある木の中から各々好きな木を選んで、その木に寄りかかったりそばで寝そべって時間を過ごしたり、木に抱きついたり、森の空気をいっぱい吸って深呼吸したり、頭をからっぽにして風景を眺めながら聞こえてくる音に集中したり、、、。一緒に訪れたみんなが、前後のストレス度チェックで、ストレス値が下がったのを確認しました。

2020年、コロナ禍で街に行けなくなった分、森や、木々のある大きな公園に頻繁に出かけました。多くの人が同じように考えたようで、人々は距離を保ちながら、森林空間で日々の安らぎをや心身の健やかさを得ていたと感じます。人目が気になりさすがに木に抱きつくことは躊躇しましたが、都市にいても、木のそばで過ごすことで、自然からのエネルギーを受け取ることができます。

行きつけの公園。コロナ下における近隣住民の拠りどころとも。